廃棄物の削減、再利用

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ハピネットグループは適正な需要予測・適正在庫の推進・適正な業務執行を徹底することで、貴重な資源を無駄にしない体制を構築します。

廃棄量の削減

ハピネットグループでは、これまで培ってきたマーケティング機能をもとに市場動向やニーズを的確に把握することで各事業において精度の高い需要予測を推進し、適正な在庫管理による商品・販促物の廃棄量削減に取り組んでいます。さらに、業務の見直しを徹底し、貴重な資源を無駄にしない業務推進体制の構築に努めています。

データの活用による廃棄量の削減

映像音楽事業では、販売先さまの販促物告知スペースの変動と需要動向を踏まえて取りまとめた販促物の必要数量をメーカーさまに連携し、その製造数量を適正化することで、廃棄量を削減しています。
また、店頭用サンプル盤(CD・DVD)に関してもお店様のニーズに合わせ、可能な限りデータ提供化を推進し廃棄量の削減に繋げています。

アミューズメント事業では、全国で運用稼働しているカプセル玩具自動販売機の一部にIoTシステムを導入し、1台ごとに商品の販売数をセンサーで検知できるようにしています。
システム導入店舗の販売動向や在庫状況をデータとして管理できるようになったことで、効率的な在庫運用へつながっているほか、巡回の適正化など、営業部門の業務効率化にも貢献しています。

AIを活用した需要予測の効率化・高質化

トレンド商材を扱うハピネットにとって、需要予測は過不足のない受注発注の実現に欠かせません。しかし、人の手による需要予測は、データの収集・加工・集計といった、意思決定の前準備に多くの時間を要することや、予測が担当者の経験や勘に依存してしまうことが課題でした。

そこで、需要予測にAIを活用しました。過去実績だけでなく、お客さまの評判やSNSなどの幅広いデータを自動で収集・加工し、映画や玩具の需要予測モデルを作成しました。さらに暗黙知となっているさまざまな判断因子をAIモデルに反映させることで、予測精度の向上を図っています。

データに基づく高精度な需要予測が可能となったことにより、欠品による販売機会の喪失の改善や顧客満足度の向上だけでなく、過剰在庫の改善や廃棄ロスの削減、そして業務の属人化の解消や担当者の業務負担の軽減にもつながっています。

各部門でのペーパーレス化の推進

玩具事業では、お取引先さまへのご案内や受発注などのやり取りにおいて、FAXからメールへの切り替えを促進し、FAXの送受信量を削減しています。
FAXのやりとりが欠かせないお取引先さまについては、ドキュメントハンドリングソフトウェアを活用し、PC内での編集、FAXご返信、文書保管をおこなうことで生産性の向上にもつなげています。 また、紙出力は必要なデータのみおこなうことで、紙の使用量を大幅に削減しています。

映像音楽事業では、メーカーさまへの新譜案内書をPDFデータとして専用サイトへ掲示できるようにメーカー各社さまと調整を行い、ペーパーレス化を推進しています。また、店頭用販促物(ポスター・チラシ・店頭用POPなど)に関してもお客様のニーズに合わせ可能な限りデータでのご提供を推進しています。

オリジナル商品の品質向上による不良品の改善

中間流通だけでなく、オリジナル商品の企画・開発も行うハピネットグループでは、製品不良による廃棄量を削減するために商品の品質向上に努めています。

不良率の低減と廃棄の削減

玩具事業では、不良の発生した商品を解析し、生産工程における改善点を生産工場へ指示することで、改善後の不良率の推移から効果検証を行っています。「解析→改善→生産→検証」のPDCAを回すことで商品の品質を向上させ、廃棄の削減を実現しています。

また、不良品と判断される「前段階」の措置として、商品Q&Aを開設し、その内容を消費者相談センターと共有しています。不良品の解析により、不良品の多くが「実はお客さまの操作誤りや勘違い」であることを明らかにし、事例の多かった内容を商品ごとにまとめた『故障かな?と思ったら 新規ウィンドウで開きます』を2023年2月より当社ホームページ上に開設しています。さらに、こちらの内容を消費者相談センターに連携・指導することで、お問い合わせいただいたお客さまの満足度を高めつつ、商品の廃棄削減へとつなげています。

リデュース、リユース、リサイクルの推進

ハピネットグループでは、商品だけでなく、納品時に使用する梱包資材や業務活動で発生する備品の使用量削減と有効活用を目指し、継続的な改善・改良を推進しています。

3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進

物流部門では、段ボールの使用を最小限に抑えるため、折りたたみコンテナによる納品の推進、また、商品特性や数量に応じた最適な梱包ができるよう豊富なサイズの段ボールを取り揃えるとともに、出荷される商品の傾向に合わせ、形状やサイズの見直しを継続的に行うなど、無駄な梱包資材の使用を防ぐための活動を行っています。また、再利用できない段ボールなどについてはリサイクルを進めています。

リサイクルが難しかった細かな紙類やビニール類についても分別を徹底してリサイクル業者に引き渡すことで、一般廃棄物排出量の削減にも努めています。

また、アミューズメント事業では、カプセル玩具、自販機などの複合材の廃棄において、廃棄物の半分をサーマルリサイクル(熱回収)しており、ついでマテリアルリサイクルしております。また、鉄については鉄材料として一部再利用しています。

さらに、カプセル玩具の販売時に発生する空カプセルのリサイクル、再利用に関する研究、検証も実施しています。今後は、空カプセルにおける環境負荷低減に向けたメーカーさまとの施策などを継続して検討していく予定です。

写真:物流での分別の様子
物流での分別の様子

物流での梱包方法の見直し

物流部門では、段ボール封緘時のテープ止めをH留めから十字留めへと変更することでOPPテープの使用量、それに伴うCO₂排出量の削減に努めています。さらに、クラフト素材やバイオマス由来などの環境に配慮したOPPテープを検証し、さらなるCO₂排出量の削減を目指します。

図:H留め 図:十字留め
H留めから十字留めへ